建築基準法改正とホルムアルデヒド自主管理

ホルムアルデヒド規制対応自主管理

2003年3月10日からホルムアルデヒド自主管理登録制度を開始しました。

2003年7月に建築基準法が改正され、社会問題となっていたシックハウスに関して規制が強化されました。

建築基準法では、JIS規格認証取得による表示品(JIS表示品)または国土交通省大臣の認定品(ユリア樹脂等を使用したものに限る)(大臣認定品)が告示に明記され、建材のホルムアルデヒドの放散等級(F☆☆☆☆(エフフォースター)など)により使用制限が設けられました。

しかし、規制の対象となるホルムアルデヒドを原料とするユリア樹脂等や添加剤がもともと使用されていない商品がJIS規格認証取得による表示ができないために、採用されないことなど運用面での問題が想定されたため、国土交通省、経済産業省、農林水産省、厚生労働省の合意の下に、経済産業省から各関係団体に自主表示による方法が示唆され、各団体が自主表示を推進することとなりました。

当工業会のホルムアルデヒド自主管理登録制度は、居室内で現場施工する「塗料」を対象として、申請会社が商品の品質・性能について責任を持つことを前提に、JIS表示品または大臣認定品と同じ試験方法の測定データ等に基づき審査を行い、基準を満たす商品に対して登録証明書を発行しています。(当工業会のホルムアルデヒド自主管理ではJIS表示品または大臣認定品は登録対象ではありません)

当工業会の登録証明書の発行を受けた商品容器のラベル等には、登録マーク表示モデルに従い、下記の表示がされています。

ラベル表示項目表示例
ラベルには登録番号、ホルムアルデヒド放散等級が表示されます。実際の塗料缶に表示されたラベルの例です。

塗料に関するホルムアルデヒド放散等級表示の種類と問合せ先

塗料のホルムアルデヒド放散等級表示の種類問合せ先
JIS規格認証取得による表示品 外部リンク(一財)日本塗料検査協会
国土交通省大臣の認定品
(ユリア樹脂等を使用したものに限る)
塗料業界団体によるホルムアルデヒド自主管理登録商品
(ホルムアルデヒドを原料とする規制対象の樹脂や
添加剤をもともと使用していない商品)

(一社)日本塗料工業会

 

ホルムアルデヒド規制について

・ホルムアルデヒド規制について
シックハウス症候群と法規制
「F☆☆☆☆」とは?
塗料からのVOC放散と安全な取り扱い方
・ホルムアルデヒド規制について(補足説明 2007.9.25
JIS表示品または国土交通大臣の認定品との関係
ホルムアルデヒド自主管理登録の根拠とは
法律等の関連で回答に困ったときは

参考資料

・シックハウス対策の建築基準法改正に伴う対応について
1.JIS品の表示について
2.大臣認定について
3.規制対象外品等の自主管理登録について