有害物との接触:実験試験検査

発災作業:実験試験検査

事故事例対策シート

不安全行動事例

1.保護具未装着・不適切な保護具の使用
2. 使用する試験器具選定ミス
3. 手順不履行・作業標準未作成
  • 薬品濃度の表示を読み違い(0.1Nと10%の混同)して試験を行ったため発生蒸気量が多く被災した。
  • 実験試験検査事例8
  • 片手作業により容器が外れた際に落下し内容物が跳ねて被災した。
  • 実験試験検査事例7
  • 薬品等の特性(温度上昇による溶剤の蒸気圧上昇)を反映した手順がなかった。
  • 実験試験検査事例4
  • 安全ピペッターの取り扱いが不慣れのため着脱時に液だれし被災した。
  • 実験試験検査事例9
4. 作業場・機器装置の不備
  • スプレーガンの設置箇所が高く落下時のリスクが大きかった。また、スプレーガンのタンクの締め付けが甘く外れやすかった。
  • 実験試験検査事例7
  • 作業場の寒暖差による容器内圧力変化の影響が考慮されていない。
  • 実験試験検査事例4
  • 作業場のスペース確保が出来ず、着座して薬品を取り扱った。
  • 実験試験検査事例9
5. 薬品等の知識不足
6. 見落としがちな危険性を含む工程管理・実験計画その他

実際に発生した事故事例

1. 眼(前眼部障害)
2. 顔(皮膚障害)
3. 足(皮膚障害)
4. ガスの吸引(気道・肺障害・一酸化中毒)

安全対策事例:基本対策

1. 作業手順の作成
2. 作業方法の改善

(1) 濃度換算表の作成

(2) あらかじめ試験に必用な濃度の薬品の購入

(3) スプレーガンタンクの締め込み部の目印による設け締め込み具合の明確化 [詳しくはこちら 次へ]

(4) 専用の平置きスプレーガン置き場の設置

(5) ポリ瓶等を手撹拌する際は手に持ったまま行わず、机等の上に置き安定させて行う

(6) 容器内圧力が上昇する容器の開栓には、ウェスを当て飛沫が飛ばないようにする

(7) 容器内圧力が上昇する容器の内蓋への穴開け

(8) 作業スペースの確保

3. 適正な保護具の使用 [詳しくはこちら 次へ]

(1) マスク着用時に曇らない防曇加工がなされた保護眼鏡の導入

(2) 視力矯正用眼鏡の上から着用可能な保護眼鏡、ゴーグルの導入

(3) 薬品等を扱う作業場への保護眼鏡未着用者の入室禁止

4. 設備改造・安全設備の導入 [詳しくはこちら 次へ]

有害物センサー(一酸化炭素探知機)の設置

5. 作業の進捗等の確認

異常発生時の連絡徹底

行動教育事例:教育訓練

1. 作業手順の理解

(1) 保護具の重要性について再教育

(2) 試験器具の扱い方の教育

(3) 作業場にワンポイントレッスンシートの掲示 [詳しくはこちら 次へ]

2. 化学物質の危険性に関する教育 [GHS絵表示 次へ]

(1) 異臭を感じた際の対応教育

(2) 溶剤系と水系どちらにも同様な危険があることの教育

(3) 加熱による有害物発生の脅威と測定器の特徴に関する教育

(4) 毒劇物の取り扱いに関する教育

(5) 補助員に対する教育の実施

3. ヒヤリハット、気掛かり先取り安全の展開

(1) 日常からヒヤリハット報告を促し、関連部門と情報及び対策の共有

(2) 安全優先の動機付け教育

ポイント薬品等を使用するときのチェックポイント

1.化学品のSDS入手と作業員への情報共有(周知)

(1) 評価依頼サンプルのSDS入手


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