天切缶のバリ

不安全設備:天切缶
(石油缶の天部を切り開いたもの)

事故事例対策シート

【 バリとは? 】
ばり  (burr) : かどのエッジにおける,幾何学的な形状の外側の残留物で,機械加工又は成形工程における部品上の残留物。
(JIS B 0051:2004)
※本資料ではカタカナで「バリ」と表記する。

不安全行動事例

1. 缶内部をかすり取る作業でバリに触れる
2. 缶の天部を開ける時にバリに触れる
3. その他の作業でバリに触れる

実際に発生した負傷例

1. 手を切創(右手・左手)
2. 腕を切創

機械的安全対策事例 [詳しくはこちら 次へ]

1. 切り取った天板にカバーを設置する
2. 缶の固定冶具

行動教育事例 [詳しくはこちら 次へ]movie

1. 缶の開け方(天板を缶内部に押し込む)
2. 缶の開け方(天板を折込みバリを隠す)
3. 缶のバリをつぶす・隠す
4. バリで手袋を切る体験教育
5. 若年者向け・缶切り体験教育

ポイント使用上のチェックポイント

1. 手袋・長袖の過信は禁物
推奨される服装
1. 作業着:長袖。半袖の場合は腕カバーを着用する。
2. 手 袋:軍手、革手袋、耐溶剤手袋等を作業内容に合わせて使用する。
(注意1)
薄手の布手袋やラボグローブは切創対策には効果無し。
(注意2)
長袖と手袋の隙間を切創した事例や、着用した手袋ごと切創した事例があるので、手袋や腕カバー等への過信は禁物!!
2. バリを隠して触れる機会を無くす

・手袋は100%完全な保護具ではないので、「危険な状態」であるバリを隠す工夫が必要。

※手袋等で皮膚を保護した上で、皮膚にバリが触れないような作業をすること。


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