巻き込まれ事故:フォークリフトが原因のはさまれ事故
不安全設備:フォークリフト
事故事例対策シート
不安全行動事例 ~ 定常作業中の事故
1. 完全に停止する前に降車
- リフトが完全に停止しない状態で、次の作業に取り掛かろうと降車したところ、路面の傾斜と荷物の重さで予定した位置に停止せず、運転位置に戻ろうとした際に、リフト後部と壁に足を挟まれた。
- リフト事例1
2. 急なスピード操作
- 電動ハンドリフトが床部の鉄板部で動かなくなったので、スピードを上げたところ、急にスピードが出て左足に乗り上げた。
- リフト事例2
3. 周囲の安全確認ミス
- 柱近くに停めようとしたが、後方確認不足と操作ミスにより接触しそうになり、とっさにプラッターを停めようと足を出したため、プラッターと柱に足を挟まれた。
- リフト事例3
- リフトで後進旋回時に歩行者と衝突し、歩行者が転倒したところにリフト左側後輪が両足首に乗り上げた。
- リフト事例4
- 方向を見誤りコンテナーと接触しそうになり、このとき指を挟んだ。
- リフト事例5
4. 操作ミス
- 電動ハンドリフトの停止操作が中途半端となり右足をパレットに挟まれた。
- リフト事例6
実際に発生した負傷例
1.骨折
2. 打撲、捻挫
3. 裂傷
安全対策事例 [詳しくはこちら ]
1. 設備上の安全対策
- (1) 車止めの設置
- ・リフトが進入出来ないよう車止めの設置
- (2) 進入禁止線の設置(黄色)
- ・リフトの行動範囲を明確化
- (3) 倉庫内の位置決め目印の設置
- (4) 倉庫内の扉に注意書き
- (5) 歩行ルートの見直し及び標準ルール
- (6) 接触の可能性箇所に虎マークにより認識強化
2. リフトの対策
- (1) 緩衝バンパーの取り付け
- ・挟まれ衝撃の軽減
- (2) リフト運転者への注意喚起
教育訓練事例
1. 教育訓練
- (1) 運転者に対する安全教育(基本操作、危険予知、安全確認、etc.)
- (2) 構内歩行者に対する安全教育
- (3) リフト会社による安全教育(委託)
- (4) 事故情報の共有
使用上のチェックポイント
1. 基本操作の順守
・リフトの作業標準の設定と順守