「塗料業界向け労働災害体験VRコンテンツ」のお知らせ
2025年3月7日
(一社)日本塗料工業会は、長瀬産業株式会社、TOPPAN株式会社と連携し、塗料業界における労災削減を目指した「塗料業界向け労働災害体験VRコンテンツ」を制作し、3月より販売を開始いたしました。

VRを通じて、従業員が没入感のある主観的な目線で労働災害を仮想体験することで、製造現場における危険性を「自分ゴト化」し、労災防止意識を高めることが期待されます。
塗料業界特有の状況を反映し制作された本コンテンツは、労災を未然に防ぐためのソリューションとして、労働環境の改善や生産能力向上に貢献することを目指します。
- ◆塗料業界における労災課題
- 近年、作業の多様化や新たな作業方法の採用、機械化の進展の影響から休業4日以上の労災死傷者数が増加傾向(※1)にあります。特に2009年から2022年にかけて、休業4日以上の労災死傷者数は約2万7千人増加しており、深刻な問題となっています。従来の労災予防手段として、座学や動画視聴といった方法がとられていますが、これらの方法でははさまれ・巻き込まれ事故や転落、有害物との接触といった塗料業界特有のリスクに対する実践的な学習や意識醸成の十分な効果が得られませんでした。
- ※1:厚生労働省「2022年 高齢労働者の労働災害発生状況」によると、2022年における労働災害による休業4日以上の死傷者数は132,355人(前年比1,769人増加)と過去20年で最多となりました。
- ◆VRを活用した労災削減ソリューション
- 本コンテンツでは、VR専用ゴーグルを使用し、塗料業界の現場で直面する可能性の高い3つの危険な状況を仮想空間で体験できます。座学や動画視聴に比べ、VRによる実際の作業環境に即した危険感受性を高める教育を提供することで、危険を「自分ゴト化」して実感し、労災防止への意識を深める効果が期待されています。3者はこのVRセットの展開を通じて、塗料業界の安全水準の向上および労災削減に取り組んでいきます。今後は、塗料業界特有のリスクに対応したコンテンツの拡充を進め、業界の安全向上に貢献することを目指します。
◆ 塗料業界向け労働災害体験VRコンテンツについて◆
本コンテンツは、TOPPANが開発した「安全道場VR®」の販売店である長瀬産業が、主に塗料業界に向けて販売しています。
「安全道場VR®」の専用ゴーグルには、TOPPANが開発した汎用コンテンツ10種類が既にインストールされています。
TOPPAN「安全道場VR®」10のコンテンツ
今回、長瀬産業が販売する「安全道場VR®」のオプションとして、塗料業界向けに新たに3つのコンテンツが追加販売されます。
長瀬産業「化学品業界オリジナル安全VRゴーグル」
- <新しく追加した3つのコンテンツ>
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ドラム缶指挟み 静電気火災 撹拌機巻き込まれ
◆お問い合わせ◆
- 一般社団法人 日本塗料工業会 安全環境部
- 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-12-8 東京塗料会館1F
- E-mail:
- Tel:03-3443-20 11