社団法人 日本塗料工業会 Japan Paint Manufacturers Association

※2007年発行「彩(いろどり)」25号より※

色彩の創造―携帯電話のボディカラーはこうして決まる




携帯ショップの店頭に並ぶカラフルなニューモデル。
まるで「どう、これで気分を変えてみない」と声をかけられているようだ。
高機能とファッション性が共に求められる携帯電話。
その開発過程で色彩創造に深く関わり合う塗料メーカーの取り組みを取材した。


色が決め手の“現代携帯事情”

 初めて携帯電話が登場した1988年(自動車電話は1979年)当時は、電話機のボディカラーは地味なダークグレーか黒のみだったが、使う人が限られていたから、それでも不満はなかった。
 デジタルに方式が移行して音質や性能が向上すると、通信以外の機能に人々の関心が向くようになった。そして 年代後半になると、個人需要、特に若い人を中心とした新しい需要が急増した。彼らは、持つことのステイタス性、ファッション性に新しい価値を見い出し、デザインそのものに強い関心を示した。
 2000年以降、この傾向は一層顕著になった。カメラ機能やメール機能の登場で需要層がさらに広がると、性能や機能による差別化は当然のこと、“色や形”による差別化にも本格的に取り組むようになった。2006年10月の番号ポータビリティ制(番号を変えずに他社機種に変更ができる制度)導入や新規事業者の参入など、これからも需要を喚起する要因は多く、開発競争はますます激しさを加えていくだろう。

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