「技術レポート」
VOC排出抑制に向けた塗料・塗装の先行技術調査第3報

A4版・120ページ
発行: 平成19年3月
価格(税込み)
 会員:1,560円
 一般:2,080円

 

(社)日本塗料工業会 技術委員会/VOC排出抑制技術部会は、幅広い国内の塗料需要分野について塗装現場のVOC発生状況につき技術動向調査を行い、この度報告書を発行しました。
 平成18年度の調査は前年に引き続き工業塗装ラインと共に現場施工が中心の建築塗装、構造物(重防食)塗装、及び船舶塗装の各分野について、VOCの発生状況、現状の抑制方策、近未来に適用が見込めるVOC排出抑制技術や塗装仕様など出来るだけ現場に近い視点で調査し、この度「技術レポート」第3報としてまとめました。
 今回の改正法(平成18年4月施行)は主に大規模な施設を規制対象としていますが、これと共に自主取り組みを幅広い業界に求め、塗料・塗装分野は本格的な取り組みが必要となります。
 本報告書は各塗装の現場で今後具体的なVOC排出抑制検討に、有効な資料データになると考えられ多くの関係方々の活用を期待するところです。

目次

はじめに

Ⅰ 調査活動着手の背景と経緯 Ⅰ
Ⅰ-1 法規制制定の経緯 Ⅰ
  
Ⅰ-2 塗料工業会の取り組み Ⅰ
Ⅱ 調査活動の進め方 Ⅱ
  
Ⅱ-1 調査の目標 Ⅱ
  
Ⅱ-2 調査体制 Ⅱ
第1章 工業塗装用塗料のVOC排出抑制技術
1.1  調査の概要
 1.1.1 調査分野の区分
 1.1.2 塗料区分
 1.1.3 調査ライン数
1.2  工業塗装ラインのVOC対策調査結果
 1.2.1 調査ラインの月間VOC取扱量
 1.2.2 分野別塗料タイプ使用状況
 1.2.3 VOC対策の取組状況
 1.2.4 市場分野別VOC対策状況
 1.2.5 VOC削減の具体的検討内容
 1.2.6 VOC削減対策における課題
1.3  工業用塗装に於けるVOC排出抑制の具体策
 
 1.3.1 塗装ブースでの溶剤回収
 
 1.3.2 焼付け乾燥炉における排気処理
1.4  工場内塗装に於けるVOC排出抑制の具体策
 
 1.4.1 VOC排出要因のチェック
 
 1.4.2 排出抑制策の選択
 
 1.4.3 塗装工程・設備の改善具体例
1.5  自動車新車塗装のVOC排出抑制技術の動向
 1.5.1 VOC排出量の推移
 1.5.2 日本国内自動車メーカー各社のVOC排出量経年推移
 1.5.3 VOC排出抑制の自主的取組の状況と今後に向けて
 1.5.4 欧米のVOC規制と海外自動車メーカーの取組状況
 1.5.5 おわりに
<参考文献資料>
第2章 建築塗装用塗料のVOC排出抑制技術
2.1  調査の概要
2.2  調査内容
2.3  塗料需要量比率調査
2.4  VOC排出量指数調査結果
 2.4.1 VOC排出量指数調査(現状)
 2.4.2 VOC排出量指数調査(近未来)
2.5  VOC排出量のまとめ
 2.5.1 現状
 2.5.2 近未来
2.6  VOC排出抑制技術に関する課題と今後の進め方
2.7  おわりに
第3章  重防食塗装用塗料のVOC排出抑制技術
3.1  重防食塗料分野の定義
3.2  重防食塗料分野での占める比率
3.3  被塗物と塗装条件と塗装方法
 3.3.1 現状の塗装方法について
 3.3.2 塗装条件
3.4  部位別の塗料使用量
3.5  塗装仕様の種類
3.6  塗装部位別塗装仕様におけるVOC排出量
3.7  VOC排出量の差異について
3.8  塗料によるVOC排出抑制の方向
3.9  全体的なVOC排出抑制の方向
3.10  VOC排出抑制に向けた問題点・課題や取組み例等の示唆について
3.11  重防食塗装部位ごとの塗装仕様一覧
3.12  実施例
3.13  参考文献
3.14  表の一覧
 表3.3 部位別塗料使用量
 表3.4 塗装仕様の種類
 表3.5 塗装部位別塗装仕様におけるVOC排出量
 表3.6 塗装仕様一覧
第4章 船舶塗装用塗料のVOC排出抑制技術
4.1  調査の経緯および調査分野の概要
4.2  調査内容
4.3  VOCに関する周辺概要
4.4  まとめ
添付資料
現状の塗装仕様(ベスト技術)のアンケート調査結果
VOC排出抑制に関する調査アンケート結果
参考資料 改正大気汚染防止法の概要
参考資料 VOCインベントリについて
おわりに
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